こんにちは、管理人の野々蘭(ののらん)です。

皆さんには、年末から翌年に向けてのルーティン(習慣)ってありますか?
大掃除だったり、美味しいものを食べることだったり、特定の場所に出かけるという方もいるかもしれません。

私は毎年年末になると、一冊のノートに一年を振り返るという作業をしています。
そして、気付けばなんと、今年で15年目に突入していました!

誰に見せるでもなく(というか見られたらたまったもんじゃない)、一人でひっそりと続けてきたこのノートですが、ふと、「もしかしたら興味がある人がいるかも?」と思い、今回紹介してみることにしました。

ちなみに今までは自分の中で「年記」という名称を使っていましたが、どうやら一般的には別の意味に捉えられる言葉のようなので、今回から「年末振り返りノート(以下:年末ノート)」と呼ぶことにしたいと思います。

「年末ノート」はこんな人にオススメ!
  • 毎年の記録や思い出を残したい
  • 「何歳のときに何があったか」を分かりやすくまとめたい
  • 過去の自分が書いたものを読み返すのは楽しい
  • 自分(や家族など)の成長や変化を感じたい
  • 一年を振り返ってから来年の目標を立てたい
  • 昔ハマっていたものを思い出すとテンションが上がる

当てはまるものがありましたら、ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

ノートの中身はかなりプライベートな内容なので、モザイク過多&イメージ図中心の説明になってしまうことをご容赦くださいm(__)m

使っているノートは「ツバメノート」

私が「年末ノート」に使っているのは、ツバメノートのB5判大学ノートです。

ふだんは自由度が高い方眼ノートLOVEな私ですが、こちらは横罫のノート。

何せ15年以上前に買ったので、選んだ理由はあまりハッキリとは覚えていません(笑)
たぶん、用紙の保存性が高いことや、飽きがこなそうで歴史を感じるデザインが、長年使う用にぴったりなのでは?というのが決め手だった気がします。

実際、15年経った今もほとんど劣化を感じていません(年に1回だけしか書かないというのも理由の一つだと思いますが)。

本文には「ツバメ中性フールス紙」という長期保存に適した用紙が使われており、和紙のような独特の筋がうっすらと透けて見えています。
しかしザラザラしているわけでもなく、かと言ってツルツルしすぎない、個人的にちょうどいい書き心地です。

クリーム色ではないけど目に優しく、罫線の主張が強すぎないところ(なんならムラがあるけどそこも味に感じる)も気に入っているポイントです。

野々蘭

ふだんはボールペンで書くことが多いですが、このノートに関しては、基本的にシャーペンで書いています(見返すときに、誤字の修正跡や汚れでテンションが下がるので…)。

私の「年末振り返りノート」の書き方

さて、ここからは私の「年末ノート」の書き方について、具体的にお話していきたいと思います。

目次を書く

まず、開いて1ページ目は目次になっています。

左側の列は、その年の何月何日に振り返りをしたかを書いています。

もともとは、大晦日にカウントダウン系の番組を見ながら書くのが恒例となっていました。
ですが、予定があって難しいときは少し早めたり、近年ではブログ記事や「年末年始ペーパー(一年の振り返りを書いたペーパーをブログやSNSで配信しています)」を書くために、少し早めに振り返りをするようになりました。

気持ちとしては、大晦日の夜に「今年もついに終わりか~」と浸りながら書くのが一番楽しいんですけどね(笑)

右側のモザイクだらけになっている部分は、年齢とそのときの肩書(職業など)を書いています。

「年末ノート」を書きはじめたときは「大学生」と書いていましたし、社会人になってからは職種を、ときには「求職中」と書いた年もありました。

ライフステージの移り変わりが見えて面白いかなぁと思って書きはじめましたが、最近はなんと名乗るべきか分からずちょっと迷走しています…(苦笑)

野々蘭

ノートを書いている場所(自宅、カフェ、宿泊先など)を残してみるのも面白いかもしれません。私はほぼ自宅ですが…。

月ごとの振り返り

メインの内容ですが、私の場合、1年の振り返りを4ページ程度で書いています。

まずは月ごとの振り返りです。

▲こんな感じでノートを使っています。

内容としては以下のような感じ。

  1. 西暦
  2. 書いている状況と簡単な総括
  3. 月ごとの振り返り

いきなり振り返りを書きはじめてもいいのですが、なんとなく「今年はこういう状況で書いている」とか、「こういう理由で大晦日以外に書いている」みたいな状況も入れるようにしています。

元旦から仕事だと嘆く年もあれば、逆に転職して、「年末年始に仕事がないなんて…!」と感動を書き散らかしていた年もあったり。
変化の頻度や振れ幅は人それぞれだと思いますが、私個人としては、こういうちょっとした部分からも「人生って変わっていくんだなぁ」としみじみ感じられてなんだか好きです。

(余談ですが、自分も経験しているからこそ、年末年始や大型連休に働いている方への感謝とリスペクトは忘れないように…!と思っています。)

▲たとえばこれは、2020年のページ冒頭。

見づらくてすみません。雰囲気だけ感じ取ってください…。

この年の出だしは割とあっさりしていますね。
年によってテンションもボリューム感も様々です。

振り返りについても長々と詳細まで書くのではなく、基本的には「●●をした」、「××を始めた」みたいに、出来事や事実を並べていく程度です。

たとえばこのページを見ると、コロナ禍のはじまりとちょうど同時期くらいに『あつまれどうぶつの森』が発売されていた、ということが分かります。

それだけでも、「最初は遊び方が分からず、木を切るだけの作業ゲーだと思ってたんだよなぁ…」とか、「外出自粛のムードのなか、任天堂さんが気を利かせて、ニンテンドーオンライン(通信機能)を無料開放してくれたことがあったっけ。それで、友人からフルーツを分けてもらったんだよね。」とか、色々な記憶が芋づる式によみがえってきたりします。

淡々と出来事を書いておくだけでも、意外と書いていないことまで思い出せたりするんですよね。
アレもコレも書かなきゃ!というよりは、「年末ノート」は、あくまで思い出のトリガーくらいの感覚で書けばいいと思っています。

今年のハイライトと学んだこと

月ごとの振り返りをしたら、次に、その年とくに印象に残ったことや重要なことをまとめていきます。

主な内容は以下のとおりです。

  • その年好きになったもの、出会ったもの・影響を受けたもの(人)
  • 重大な出来事や達成できたこと
  • (これを書いている今)興味や関心を持っていること
  • 今年できなかったことや来年頑張りたいこと

私の場合、過去を振り返ったときにとくに楽しいのが、「当時ハマっていたことや、そのとき出会ったジャンル」などを思い出すことです。

なので、「年末ノート」を書いていて、いちばん楽しいのがこのへんのゾーンかも(笑)

よく見ていたYouTubeや、グッときた作家さん、ハマっていたスマホゲームやずっと聞いていたアーティストなどを書いておくと、数年後見返したときに面白かったりします(とくに私は熱しやすく冷めやすいので、「そんなこともあったのか…」と後で自分でびっくりすることもしばしば。記憶力と飽き性がひどい…。)。

<重大なこと>については、ライフステージの変化のような大きなことから、「●●に挑戦してみた」というちょっとした趣味のことまで、あまり難しく考えずに書いています。

今年であれば、祖母が亡くなったという寂しい出来事もあれば、このブログ(ののじゃーなる!)を開設した、LINEスタンプ第3弾を作った…といった創作関連まで、印象に残ったことはとりあえず並べています。

このへんの項目については、面倒だと思うものは省いたり、逆に残しておきたい項目を追加するなどして、人それぞれ書きやすいようにアレンジしてみてくださいね。

助六

「年末ノート」はなるべくポジティブな雰囲気でまとめたいので、深い反省や悩みはあまり書かないです。

そして最後のページには、<今年学んだこと・気付き>リストを書いています。

もともと初期の頃はやっていませんでしたが、2020年から書きはじめたようです(何かの影響を受けたと思われる)。

「学び」とか「気付き」というとなんだかカッコよくて自己啓発っぽいですが、今見返してみたら、こんなことが書いてありました。

  • 服にポケットは大事
  • 使わずにしまい込んでいる=「大事にしている」ではない
  • 無理にテレビのニュースを見なくても良い(メンタルのため)
  • 猫アレルギーじゃなかった(ずっと思い込んでたのに検査したら違った)

…とか、こんな具合で、日常のなかで「そうかもなぁ…」「マジか!」「思ってたんとちがった」みたいなことなら何でもアリにしています。
べつに説教じみたことや、他人も「すごい!」と言ってくれそうなことじゃなくていいんです。

とはいえ、<好き・出会い・影響>が単に読み返していて楽しいものなら、<学び・気付き>は読み返していてハッとさせられるものもあります。

中には「えっ、今見るとなんか違うなぁ」という自己分析もあったりしますが、そういった変化も含めて更なる気付きになったりするので、余裕がある方はぜひ書いてみてはいかがでしょうか。

野々蘭

毎年の手帳に書くのも良いけど、一冊のノートにまとまっていることで、数年分一気に読み返せるのが面白いんですよね。

「年末ノート」を書くメリット

気付いたら15年間もこんなことをしているわけですが、なんで続いているのか、そこにメリットはあるのか…ということを改めて考えてみました。

そもそも「書く」ことやノートを使うことが好きだから、という身も蓋もない理由もあるのですが、せっかくなので、「年末ノート」ならではのメリットを自分で深堀りしてみたいと思います。

①読み返して楽しい“自分史”になる

なんといっても、懐かしい思い出に浸ったり、自分の変化に気付けたり、逆に過去の自分にハッとさせられたり…と、ただのノートが読み返して楽しい一冊に育つという面白さ。

完全に自己満足ではありますが、やっぱりこれに尽きると思います。

ここで白状すると、本来私は振り返りという作業が苦手なうえに、自分が書いた日記や文章をあまり読み返したくないタイプです。

なにそれ、めっちゃ矛盾してるじゃん!と思われそうですが、それはあくまで「(自分のダメさを直視しなきゃいけない)反省としての振り返り」や、「残す前提ではない、日常的に思考を吐き出すために書いた文章」の場合。

「年末ノート」に関しては、未来の自分のためのコンテンツを残しているような感覚が強かったりします。

もちろん、変にカッコつけたり内容を盛ったりするわけではないですし、辛いことでも「さすがにコレをなかったことにするのは違う…」という出来事は正直に書いています。

でも、見返したときになるべく穏やかな気持ちで読めるようある程度ルールを設けてみたり(後述します)、書くときにも楽しめる項目(ハマったものとか興味があることとか)に絞ってみたりして、ちょうどいいバランスをとれるよう探っているところです。

“自分史”というとなんだか大仰な感じだし、一般人がそんなもの書いても…と思ってしまうかもしれませんが、自分にしか書けない記録だからこそ、自分にとって唯一無二のコンテンツになると考えてみるのはいかがでしょうか。

野々蘭

単純に、「あの出来事は〇〇歳のときだったんだ」というデータとしても、重宝する機会がくるかもしれません。

②「なんにもない年」なんてないと思える

一年って、ほんとうにあっという間に感じますよね。

年末にふと、「気付いたら一年終わってた…」、「今年って何してたっけ?」、なんなら「一年を無駄に過ごしてしまったのでは…?」と思って、自己嫌悪に陥ることもあると思います(私はいつもそうです)。

ただ、こうしてざっくりでも振り返ってみると、本当の意味で「なんにもない年」なんてないんだなぁと思えてきます。

生活自体は大きく変わらなくても、一時的なマイブームみたいなものが生まれてたり、体調を崩して大変だったけどなんとか乗り越えた自分がいたり、世の中の出来事に心が揺れ動くことがあったり。

そういった些細な出来事ほど、あえて振り返ろうと思わなかったら「なかったこと」になってしまう。それってちょっともったいないなぁと思うのです。

「年末ノート」を書くことで、あっという間に感じていた一年にも、意外と“厚み”があることを実感できると思っています。

③新しい一年へと気持ちを切り替える儀式になる

儀式というとなんだかオカルトちっくになっちゃいますが、要するに「新年から頑張るぞー!」と気持ちを切り替えるいいきっかけになるということです。

先ほどの話にも通じますが、なんとなく脳内で一年を振り返っていると、「今年は不調つづきでしんどかったなぁ」とか、「やりたいことが沢山あったのに、あんまり出来なかった…」と、ネガティブな部分や出来なかったことに意識がいってしまう年もあると思います。

しかし、毎年「年末ノート」を書くことで、どんな一年だったにせよ、そこで一度区切りがつきやすくなります。

「よし、今年も振り返り終わった!一年お疲れ様でした!」

「いろいろ大変だったけど、新年になったらなんか変わるかも(根拠はないけど)」

「来年は、今興味を持ってる●●をやりたいな~」なんて思えたら、それでいいのです。

当然ながら、元旦を迎えた瞬間にすべての悩みが解決するとか、庭からプリンセス●功の埋蔵金が出てくるとか、年が明けたからといって急に人生が好転するとは思っていません。
時間はシームレスに流れています。

でも、ノートを書くことで自然と一年に区切りがつき、新年のワクワク感やモチベーションが上がるというだけでも、自分にとってはやる価値がある儀式だと思っています。

未来の自分のために記録を残すのはもちろんですが、書いている今の自分が前向きになれるというのも、私が「年末ノート」を書く理由の一つです。

余談:「黒歴史になりかねない」というデメリットをどう考えるか

「年末ノート」を書くこと自体にそこまでデメリットがあるとは思っていませんが、強いて言うなら、「内容や書き方によっては後々黒歴史になりかねない」という問題があります(笑)

基本的にはなるべく「感情的なことは書き過ぎない(事実や出来事をベースに)」、「あとで恥ずかしくなりそうな思い出は心にしまっておく(恋愛系とかやらかしたトラブルとか)」、書くか迷ったら「最悪自分が突然死んだときに、人に見られても大丈夫か?」という基準で判断する…といったルールを設けておくと良いかもしれません。

とはいえ、私は書きはじめたのがエネルギー有り余る(当社比)20代前半だったこともあり、すでに見返すとキツいところも多々あります…。

某デスノ●トよろしく引き出しを開けた瞬間ノートが燃える仕組みを作れたらいちばん良いのですが、現実では難しいので、「これも含めて人生だ…」と諦めることにしました。

ていうか私の場合、「見返して恥ずかしくなるくらいなら何も書かない方がマシ」と思ってしまったら、手帳やブログ、同人活動などほとんどの趣味を諦めなければいけなくなってしまう…。

とりあえず今のところは、黒歴史が残るデメリットよりも、書く楽しさや自分の記憶を辿れることを優先したいと思っています。

野々蘭

ふだん書いている手帳やノートの処分基準については、今も悩んでいるところです…。

おわりに

以上、私の「年末ノート」の書き方や、考え方について紹介しました。

お話してきたとおり、私にとっては楽しくてメリットもあるルーティンですが、もちろんすべての人がやるべきだと言うつもりはありません(とくに年末年始が本当に忙しい方や、メンタル的にしんどいという方は、無理しないでくださいね)。

もし「やってみたい!」と思ってくださったなら、ぜひ自身が続けやすい書き方や項目にアレンジしてみて欲しいと思います。

ていうか、ぶっちゃけ4ページはやり過ぎかもしれんと書いていて思いました(笑)

何度も言うように、大事なのは未来の自分が読み返す前提で書くことと、書く作業自体を楽しんで、前向きな気持ちで新年を迎えることだと思っています。

連用日記もそうですが、とくに2年目以降から楽しさが増してくるので、軽い気持ちで今年の年末から始めてみてはいかがでしょうか。

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長い文章になってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。

年末年始も良い手帳・ノートタイムをお過ごしください!